壁掛けテレビの強度を測る方法とその基準、耐震と耐荷重へのプロとしての考え方【株式会社速人の壁掛けテレビ施工日記】

こんにちは!最近、壁掛けテレビを設置する方が増えていますよね。スッキリしたデザインに加えて、部屋のスペースを有効活用できるのが魅力です。でも、ここで一番気になるのが「本当にしっかり固定されているの?」という点。今回は、壁掛けテレビの強度を測る方法と、その基準について詳しく解説していきます。これを読んで、安心してテレビライフを楽しんでください!

目次

壁掛けテレビの強度を測る方法とその基準、耐震・耐荷重へのプロの考え方

壁掛けテレビは、スッキリとしたデザインや省スペースで人気が高まっていますが、設置に際しては安全性をしっかり確保する必要があります。特に、耐荷重耐震性の観点から、壁や金具の強度を正しく評価しなければ、設置後に落下や壁の破損といったトラブルが発生する可能性があります。

この記事では、壁掛けテレビの強度を測る方法やその基準、そして耐震・耐荷重へのプロとしての考え方について詳しく解説します。これを読めば、壁掛けテレビ設置の際に何を重視し、どのような対策を講じるべきかが理解できるでしょう。


1. 壁掛けテレビの強度を測る方法

1.1 テレビの重量を確認する

まず、壁掛けテレビの強度を測るためには、取り付けるテレビの重量を正確に把握する必要があります。テレビの重量は、取扱説明書やメーカーのウェブサイトで確認できるので、事前に調べておきましょう。これにより、どの程度の強度が求められるかを判断する第一歩となります。金具との重量を含めた総重量を意識しよう!

  • 小型テレビ(~50インチ程度): 10〜20kg程度。 下地の厚さ目安 1㎝
  • 中型テレビ(55〜65インチ): 20〜35kg程度。 下地の厚さ目安 1.8㎝
  • 大型テレビ(70インチ以上): 40kg~50Kg。下地の厚さ目安 2.4㎝ 有機ELモデルや85インチ以上は60Kgを簡単に超えて2人だけでなく3人での作業になることもあります。

1.2 耐荷重の基準

壁掛けテレビを安全に設置するためには、金具の耐荷重壁の強度がポイントです。金具や壁がテレビの重量に対して十分な耐荷重を持っているかを確認しましょう。

  • 耐荷重の確認方法: 壁掛け金具には、必ず「対応インチ」と「耐荷重」が記載されています。例えば、「55インチ対応・耐荷重40kg」といった表記があり、これに合わないサイズや重さのテレビを設置すると、金具が破損する可能性があります。

  • 壁の強度の確認方法: 金具自体の耐荷重がクリアできても、壁の強度が不足している場合、設置後に問題が発生することがあります。壁の材質や内部構造(石膏ボード、コンクリート、木材など)を確認し、それに合った取り付け方法を選びましょう。柱や間柱に長さ58.0mmのビスを打ち込んだ場合、最低値として1本あたり40㎏の耐荷重を望めます。上下と左右に4本打てれば160Kgまで耐久できると計算します。ここに下地補強板が入っているとプラス2本4本をその半分の20Kgを支えられたとすると200Kgを超える耐久性を実現できます。これなら震度クラスが大きい地震でも落ちてこない施工となります。

1.3 下地補強の確認

特に、石膏ボードの壁は耐荷重が低く、テレビの重さを支えきれないことが多いため、下地補強が必要です。下地補強とは、壁の内側に木材や金属製の補強材を取り付け、テレビの重さを支える構造を作ることです。補強材を確実に設置すれば、壁の強度を高め、大型テレビでも安全に設置できます。下地補強はDIYでは難しいのでプロに頼みましょう。

~55インチ 1万円程度 ~75 2万円程度 80以上~ 3~5万程度。

インチ別で金額が異なるのは、厚みの問題。厚みと範囲の広さで値段が大きく異なります。

  • 間柱(スタッド)の位置確認: 壁の中にある間柱(スタッド)を探すことで、テレビをしっかりと固定できる箇所を見つけます。スタッドファインダーなどのツールを使って、壁内の構造を確認しましょう。

2. 壁掛けテレビの耐震性を高めるための考え方

2.1 耐震金具の選定

日本は地震の多い国であり、壁掛けテレビを設置する際には耐震性を考慮することが欠かせません。地震が発生した際に、テレビが落下したり、壁が破損しないように、耐震金具を選ぶことが重要です。耐震性に優れているのは横幅が長い壁固定式金具です。スイングモーション式金具は耐震性では劣りますがもしもの万が一の場合に、落ちてくる速度が緩やかです。スイング金具で落ちてくる場合は、よほど強い地震です。テレビを気にするよりテーブルの下や外へ避難を!

  • 耐震性能の高い金具: テレビをしっかりと固定するための専用金具が存在します。耐震金具は、通常の金具よりも強度が高く、地震時にテレビが揺れ動くのを最小限に抑える設計がされています。金具の一部には、揺れに対して自動的にロックされる機能を持つものもあります。

  • 可動式金具のリスク: 可動式金具はテレビの向きを自由に変えられる反面、地震時にはその可動部分が弱点となることがあります。耐震性を重視する場合、固定式金具を選ぶか、地震時に固定するロック機能付きの可動式金具を選ぶとよいでしょう。

2.2 壁の補強と地震対策

耐震性を高めるためには、壁自体の補強も重要です。特に、石膏ボードの壁に設置する場合、下地補強と共に耐震対策を講じる必要があります。

  • 壁面の補強: 事前に壁内に補強材を入れることで、地震の揺れに耐えることができます。補強材がしっかりと取り付けられていることで、テレビが揺れても壁に大きな負担がかかりません。

  • テレビの揺れを抑える対策: テレビが壁に固定されている場合でも、地震の揺れで大きく動くことがあります。そのため、耐震パッドやテレビストラップを使用し、壁とテレビをさらに固定することで、揺れを最小限に抑えることができます。


3. 耐荷重と耐震性に関するプロとしての考え方

3.1 テレビと金具の相性を見極める

プロの立場から見て、テレビと金具の相性をしっかりと見極めることが最も重要です。設置するテレビのサイズや重量、そして使用する金具の耐荷重や設置方法を総合的に考慮し、最適な組み合わせを選定します。

  • テレビと金具の相性チェック: 金具の対応インチと耐荷重を確認し、テレビの重量に余裕を持たせることがポイントです。例えば、テレビの重さが25kgの場合、耐荷重が40kg以上の金具を選ぶことで、万が一のトラブルを回避できます。

3.2 壁の材質と強度を正確に判断する

壁の材質によって、金具の選び方や取り付け方法が大きく異なります。石膏ボードの壁はもちろん、コンクリートや木材など、壁の種類ごとに適切な対策を講じることが求められます。

  • 壁の診断: プロの施工業者は、まず壁の材質や強度を診断し、その上で最適な設置方法を提案します。例えば、石膏ボードの場合は、下地補強やアンカーの使用が不可欠ですし、コンクリートの場合は専用のドリルやアンカーが必要です。

3.3 耐震対策は必須

日本のように地震が多い地域では、耐震対策は必須です。単にテレビを壁に掛けるだけでなく、地震時にどのように安全性を確保するかを考慮して設置を行います。

  • 耐震設計: 耐震設計を考えた金具選び、補強材の設置、さらには揺れを抑えるための追加固定具などを用いることで、テレビの落下リスクを極力抑えます。

4. 失敗しないためのチェックリスト

壁掛けテレビを安全かつ美しく設置するために、以下のチェックリストを活用してください。

  • テレビの重量確認: 設置するテレビの正確な重量を把握し、それに見合った金具と壁の強度を確認する。
  • 金具の耐荷重確認: 金具の対応インチと耐荷重をチェックし、テレビの重量よりも十分な耐荷重を持つ金具を選ぶ。
  • 壁の強度確認: 石膏ボードやコンクリートなど、設置する壁の材質に応じた補強や取り付け方法を選択する。
  • 耐震対策: 地震対策として、耐震性の高い金具を選ぶか、補強材や耐震パッドを使用してテレビが揺れないように工夫する。
  • プロへの相談: 特に大型テレビや耐震性を重視する場合、プロに相談して安全性を確保する。

5. 壁掛けテレビ設置の成功例

ここで、実際に壁掛けテレビを安全に設置した成功事例をいくつか紹介します。

5.1 新築住宅での壁掛けテレビ設置

名古屋市内の新築住宅で、リビングに75インチの大型テレビを設置したケースです。壁の材質が石膏ボードだったため、事前に下地補強を行い、耐荷重50kgの金具を使用して設置しました。また、耐震パッドを追加して、地震時の揺れを最小限に抑える対策を講じました。

  • 結果: 壁にしっかりと固定され、耐震性も確保されたため、安心して使用できています。

5.2 マンションでの可動式金具使用

マンションのリビングに65インチのテレビを可動式金具で設置したケースです。リビングとダイニングの両方から視聴できるように、可動式の金具を採用しましたが、地震時に揺れないよう、ストッパー付きの金具を選びました。

  • 結果: デザイン性と機能性の両立が図れ、日常生活での使い勝手が向上しました。

まとめ

壁掛けテレビの設置では、耐荷重耐震性が非常に重要なポイントです。テレビの重量に対応した金具を選び、壁の強度を確認しながら適切な設置を行うことで、落下や破損のリスクを最小限に抑えることができます。また、地震の多い日本では、耐震対策も欠かせません。強度を正確に測り、万全の対策を講じることで、安全で美しい壁掛けテレビを長く楽しむことができるでしょう。

もし設置に不安がある場合は、プロの施工業者に依頼することをお勧めします。プロの知識と技術で、確実に安全性を確保しながら、理想のリビングを実現しましょう。

耐震が心配!?という方は株式会社速人のソクトノカベカケでご依頼をご相談くださいませ!

( ˘ω˘ )備えあれば憂いなし。

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