壁掛けテレビ施工はプロでも失敗はある!涙の賠償保証案件5選~失敗無くして成長なし!~【株式会社速人の壁掛けテレビ施工日記】

どんなプロフェッショナルでも、100%完璧な仕事を常に提供できるわけではありません。特に壁掛けテレビの施工は、下地補強や設置場所の精密な判断が必要であり、時には予期せぬ問題が発生します。失敗から学ぶことで、より良い施工サービスを提供するための糧となることもあります。

今回は、弊社こと株式会社速人でも実際に発生した賠償保証となった涙の案件5選を紹介します。これらはプロの施工業者でも起こり得る失敗であり、トラブルを避けるための注意点も含めてお伝えします。特に高額なハウスメーカー施工の場合は、修理費用が驚くほど高くなることも。内装屋さんや工務店との連携が鍵となるので、ぜひ参考にしてください!


① 機材が倒れて床や巾木を傷つけたケース

施工中に発生しがちな失敗の一つが、機材や道具の倒壊(倒れる転ぶ落ちる落とす等)です。例えば、重い電動工具やインパクトドライバーが誤って倒れてしまい、床や巾木に傷をつけることがあります。

実際の事例:

ある現場では、作業中に工具が倒れ、無垢材のフローリングに大きな傷をつけてしまいました。お客様は新築の家にかなりのこだわりを持っていたため、すぐに床補修が必要となりました。費用は床補修5万円、巾木補修3万円と高額に…。

教訓:

工具や機材を使う際は、周辺環境の保護が最優先。作業に取り掛かる前に床にシートやマットを敷いておくなど、ちょっとした配慮が大事です。


② 壁の下地が弱すぎて取付場所の変更を余儀なくされたケース

壁掛けテレビを設置する際、最も重要なのが下地の強度です。特にマンションや新築住宅では、壁の場所によって下地の強さが異なることがあります。壁掛けテレビ施工をしたことがある業者さんあるあるでは、下地がある壁(のハズ)なのに下穴からビス打ちでビス空転。

実際の事例:

ある現場で、金具を取り付けようとしたところ、下地が想定以上に弱いことが発覚(下地の厚さが1.2㎝無い場合があります!)。そのため、取り付け場所の変更をお客様に提案しましたが、すでにその場所での設置を想定していたため、壁紙やクロスの張り替えが必要に。費用はクロス張り替えで15万円(エアコンの着脱含む)かかりました。相場通りなら3~10万円。

教訓:

見積段階でしっかりと下地の強度を確認するのは難しいですが、事前にリスクと予備プランをお客様に伝えておくことで、クレームを回避できます。また、万が一の修理費用についても説明しておくことが重要です。


③ ビスが突き抜けて壁を破損したケース

スイングモーション式金具は、壁掛けテレビの角度を自由に調整できる便利な金具ですが、重量がありしっかり取り付けするには長いビスが必要です。しかし、ビスが壁を突き抜けてしまうトラブルも…。

実際の事例:

75インチのテレビを設置する際、10cmのビスを使ってスイングモーション金具を固定。しかし、壁が予想以上に薄く、ビスが突き抜けてしまいました。幸い、予備のクロス生地があったため、補修費は1万5000円で済みましたが、お客様にとっては大きなトラブルでした。

教訓:

ビスの長さ壁の厚さを事前に確認することが大事です。また、万が一ビスが突き抜ける場合に備えて、予備のクロスや修理プランも用意しておくと安心です。


④ 新品テレビが壊れていた!責任の所在が不明なケース

施工業者にとって、最も頭を悩ませるのが製品自体のトラブルです。新品のテレビが箱から出した時点で壊れていた場合、どの段階で問題が発生したかを特定するのが難しいことがあります。

実際の事例:

ある案件では、ソニー65インチのテレビを設置する際、箱から出した時点でパネルにひびが入っていることに気づきました。通電確認をしていなかったため、いつ壊れたのか不明なまま。最終責任の範囲(ラストワンマイル)として壁掛けテレビの設置業者である速人でテレビの買い替え費用24万円を負担することに…。

教訓:

テレビを設置する際は、必ず箱から出したら通電確認を行い、テレビの状態をしっかりと確認してから作業に入ることが大切です。メーカー保証の確認も忘れずに。配送業者さんにスタンド取付けされますが、通電確認してもらうのが一番です。。。


⑤ セラミックタイルに穴が開かない事件

住宅の壁材によっては、陶器タイルや軟質タイルのエコカラット(一般的にはこちら)硬質な磁器タイルやセラミックタイル(ごく少数)が室内壁に使用されている場合があり、これらに穴を開けるのは非常に難しい作業です。見積もり時にしっかりとタイルの種類を確認するのが重要です。壁の種類が不明でクロスと石膏ボードと聞いていたが、奥は硬質コンクリートなど実際の現場で問題が発生することもあります。

実際の事例:

ある現場では、超硬質セラミックタイルが壁に貼られており、通常のドリルやダイヤモンドドリルでは穴を開けることができませんでした。お客様に事情を説明し近くのホームセンターなどで磁器タイル用ドリルを購入しようやく穴あけ。あるハズの下地にビスが噛み合わず、壁掛けを中断。

お客様からの提案で別日に再施工とタイルの貼替要求。ハウスメーカーさんに張り替え依頼を申請、そこでタイル貼替え費用30万円が発生。さらに、見積時にこのタイルの内容が不明だったため、お客様とのコミュニケーションが不足し、クレームに繋がりました。

教訓:

壁材の種類は事前に確認し、特殊な素材が使われている場合は、施工に追加費用や時間がかかる可能性を伝えることが大切です。特に、タイルやセラミックの場合、専用工具が必要になるので注意しましょう。タイルは普段から見慣れている人でない限り見た目で判別付きません。目地に使われている素材は?タイルの硬度が確認できないのであれば、必ず施工図を用意してもらいハウスメーカーに確認しよう。


まとめ:失敗から学ぶために必要なポイント

どんなに経験豊富なプロでも、失敗はつきものです。しかし、その失敗から学び、次に生かすことで、より高品質なサービスを提供できるようになります。

  • 道具や機材の扱いに注意し、周辺環境を保護すること。
  • 下地の確認やお客様への事前説明を徹底し、クレームを防ぐ。
  • 施工中のトラブルに対して迅速に対応し、信頼を損なわない。
  • テレビ自体の状態確認や製品の責任分担を明確にすること。

壁掛けテレビ施工は、壁材や設置場所の選定が非常に重要です。今回の失敗事例を元に、次回の施工でお客様に安心と満足を提供できるよう、プロとして成長していきましょう!

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