プロが教える!壁の種類と構造5選:壁掛けテレビの設置を考えるなら押さえておきたいポイント【株式会社速人の壁掛けテレビ施工日記】

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プロが教える!壁の種類と構造5選:壁掛けテレビの設置を考えるなら押さえておきたいポイント

壁掛けテレビを設置する際、最も重要な要素の一つが壁の種類や構造です。壁の材質によっては、耐荷重や補強の必要性が異なり、誤った設置方法では、テレビの落下や壁の損傷など大きなトラブルを引き起こすリスクがあります。

この記事では、壁掛けテレビを安全に設置するために知っておくべき壁の種類5選と、それぞれの壁での設置時に注意すべき点、特に下地補強が必要なケースについて詳しく解説します。テレビの設置を考える際に役立つポイントをプロの視点から掘り下げてご紹介します。

壁掛けテレビ施工をするにあたって、下地補強があるのは基本です。ない場合は、下地補強をしてから行うのが大前提です。

一般の戸建て住宅は、ほぼ木造建築で建てられます。クロス>石膏ボード>柱・間柱(断熱材)となりますね。壁掛けテレビ施工をするにあたって、下地補強があるのは基本です。ない場合は、やはり下地補強をしてから行うのが大前提で、マンションやビル、大型施設などは鉄筋コンクリートで室内は軽天(LGS)が使われる事が多いですね。どういう造りなのかあっちこっちで木材の反応、鉄の反応などあり反響音や針、磁石では測り切れない事はあります。勇気をもって切り開くには多くの経験しかありませんが、少しでもその知識として手助けになれば幸いです。


1. 石膏ボード(プラスターボード

1.1 石膏ボードの概要

住宅の内装で最も一般的に使用されている壁材が石膏ボードです。軽量で加工がしやすく、コストも安いことから、リビングや寝室などの内壁に広く使われています。しかし、耐荷重が低いため、壁掛けテレビのような重い物を直接取り付けるのには向いていません。

1.2 壁掛けテレビを設置する際のポイント

石膏ボードは、下地補強をしっかりと行う必要があります。壁の内側に木材の間柱金属のスタッドがある場合、そこに金具を固定することで強度を確保できます。専用のスタッドファインダー(下地探し)を使って柱の位置を確認し、しっかりと柱に固定することがポイントです。

  • 補強が必要な理由: 石膏ボードだけでは重さに耐えられず、テレビの落下や壁の破損につながる可能性が高いため。
  • 補強方法: 下地の位置にネジやアンカーでしっかりと固定し、取り付け金具が石膏ボードを貫通して、裏側の強固な下地に固定されるようにします。

2. コンクリート壁

2.1 コンクリート壁の概要

マンションや商業ビルなどの多くで採用されているのがコンクリート壁です。耐久性が高く、重い物を取り付ける際にも下地補強が不要な場合が多いため、壁掛けテレビに適した壁材です。

2.2 壁掛けテレビを設置する際のポイント

コンクリート壁に壁掛けテレビを取り付ける場合、専用のアンカーやボルトが必要です。振動ドリルを使ってコンクリートに穴を開け、そこにアンカーを挿入し、テレビ金具を取り付けます。

  • 補強が不要な理由: コンクリート自体が非常に強固なため、重いテレビでも直接取り付け可能。
  • 設置方法の注意点: 専用のコンクリートアンカーを使用し、テレビの重量をしっかり支えられるように設置します。ドリルで穴を開ける作業が難しいため、プロに依頼するのがおすすめです。穴をあけた位置が左右でズレていると水平が合わないので穴あけの際には、真っ直ぐ差し込んでいきましょう。

3. 木造壁

3.1 木造壁の概要

木造の壁は、一戸建て住宅や古い建物に多く見られる構造です。内壁に石膏ボードが貼られている場合でも、壁の裏側には木材の間柱があり、そこにしっかりと固定すれば、壁掛けテレビの設置が可能です。あまり古い家屋の場合、壁の中の間柱が乾燥してビス打ちときに割れてしまうというケースもあるので手ごたえを確かめながら進めていきましょう。

3.2 壁掛けテレビを設置する際のポイント

木造壁での壁掛けテレビ設置は、間柱や梁の位置を正確に把握することが重要です。スタッドファインダー(下地探し)を使って柱の位置を確認し、その部分にネジやビスを使って金具を固定します。木材部分にしっかりと取り付けることで、重いテレビでも安全に設置が可能です。

  • 補強が必要な理由: 石膏ボードだけではなく、木材部分に取り付けることで、より強度が確保されるため。
  • 設置のコツ: 間柱や梁の位置を正確に測定し、確実にそこに固定する。木材は強度があるため、下地補強なしでも比較的安心して設置できます。

4. 軽量鉄骨壁(LGS:Light Gauge Steel)

4.1 軽量鉄骨壁の概要

近年、マンションや商業施設の内装で増えているのが**軽量鉄骨(LGS)**を使用した壁です。軽量で耐久性があり、防火性能も高いのが特徴です。しかし、木材と異なり、金属用のビスやボルトを使わないと強度が確保できません。

4.2 壁掛けテレビを設置する際のポイント

軽量鉄骨壁にテレビを取り付ける際は、木材の壁と同様にスタッドファインダー(下地探し)を使って鉄骨の位置を確認し、そこに金具を固定します。ただし、鉄骨用のビスやアンカーを使うことが重要です。軽量といえど鉄素材です。ドリルで穴あけする時は真っ直ぐにしっかりとあけましょう。 

  • 補強が必要な理由: 鉄骨部分に確実に固定する必要があるため、専用の金具を使うことで強度を保ちます。
  • 設置方法の注意点: 金属製の壁には木造のネジは使用できないため、鉄骨専用のビスやアンカーを使い、しっかりと固定することが重要です。

5. 土壁・漆喰壁(Mud Wall / Plaster Wall)

5.1 土壁・漆喰壁の概要

土壁漆喰壁は、伝統的な日本の家屋や和室などでよく使われる壁材です。自然素材を使用しているため、調湿性や耐火性に優れている反面、壁自体の強度はそれほど高くありません。

5.2 壁掛けテレビを設置する際のポイント

土壁や漆喰壁に直接壁掛けテレビを取り付けることはおすすめしません。裏側に下地補強材を入れたり、別途補強フレームを設置することで、壁自体を壊さずにテレビを固定することが可能です。

  • 補強が必要な理由: 土壁や漆喰壁は硬いものの、耐荷重が低く、直接取り付けると壁が壊れるリスクが高いため。
  • 設置方法の注意点: 下地補強材や木材フレームを壁の裏側に入れ、そこに金具を固定してテレビを設置します。また、設置する際は壁の損傷を最小限に抑えるよう注意が必要です。

まとめ:壁の種類に合わせた下地補強と安全な設置

壁掛けテレビを設置する際、壁の種類と構造を正しく理解し、適切な方法で取り付けることが大切です。特に、石膏ボードや土壁のように耐荷重が低い壁では、下地補強をしっかり行うことが必要です。一方、コンクリート壁木造壁の場合は、適切な金具やボルトを使えば、比較的容易に強度を確保できます。

  • 石膏ボードや土壁では、必ず下地補強を行うこと。
  • コンクリートや木造壁では、専用のアンカーやボルトを使用すること。
  • 軽量鉄骨壁では、金属専用のビスを使い、鉄骨にしっかり固定すること。

どの壁材でも、プロに相談することで、より安全で長持ちする設置が可能になります。自宅に合った最適な設置方法で、安心して壁掛けテレビを楽しみましょう!

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