【VESA規格の落とし穴】統一されたけど実は…?メーカー別の「穴位置問題」をプロが暴露

「VESA規格で統一された」←半分正解、半分間違い
こんにちは!株式会社速人は、名古屋市北区で壁掛けテレビと壁の施工専門店「ソクトノカベカケ」
運営しています。速人の代表、坂井です。
「VESA規格のおかげで壁掛けテレビが普及した」
これは間違いない事実です。以前のブログでも紹介しましたが、世界基準で規格が統一されたことで、汎用金具(32〜65インチ対応など)が主流となり、壁掛けテレビ施工の料金が安くなったんです。
でも…実は落とし穴があるんです( ̄▽ ̄;)
今日は、現場で実際に施工している私だから知っている「VESA規格の意外な問題」をお話しします!
VESA規格とは?〜おさらい
VESA(Video Electronics Standards Association)規格は、テレビ背面の金具取り付け穴の間隔を統一した世界基準です。
主な規格
- 150×150mm(19~24インチ程度) 小さいテレビはこれが多い
- 200×200mm(32インチ程度) 32~40インチはこれが多い
- 300×300mm(43~75インチ程度)ミドルタイプはここが多い
- 400×400mm(65~インチ程度) 大きいテレビはここが多い
- 600×400mm(85~インチ程度)
- 800×400mm(100~インチ程度)
「これで全世界のテレビが同じ金具で取り付けられる!」
…と思いきや、現実はそう甘くありませんでした😅
問題発覚!穴の位置がメーカーでバラバラ
ここからが本題です。
確かに穴と穴の間隔(例:400×400mm)は統一されました。 でも、「その穴がテレビのどこにあるか」は統一されてないんです!
パターン1:穴が中央にあるテレビ
テレビの中心から見て、上段の穴が中心より上に位置するか、中心と同じぐらいか、中心より下に位置しているかが基準となります。
- ソニー、パナソニック系に多い
- 金具とテレビのバランスが良い
- 「理想的な位置」
パターン2:穴が上の方にあるテレビ
- 東芝、フナイ、LG、サムスン系に多い
- 金具にテレビを載せると下側に隙間
- 「なんか不安定に見える…」
パターン3:穴が下の方にあるテレビ
- シャープ、ソニー系に多い
- 金具の下部とすれすれ
- 「近くで見ると金具が見えちゃう」
同じVESA 400×400mmでも、見た目が全然違うんです!
現場あるある〜こんなトラブルが発生
一番困るのが、直径がM6サイズのネジを金具を付けてねじ込んでいく時。長さがてんでバラバラで短いものは、1㎝ぐらいしか入らない。これで金具支えるのちょっと怖いなと思う事もしばしば。
まぁ( ・´ー・`)4㎝ぐらい入ってしまうネジも前面パネルの画面を貫くし心配がありますから、怖いっちゃ怖いです。
🔧 トラブル1:「金具が見えちゃう問題」
お客様: 「え?金具が見えてるけど…」 私: 「すみません、このテレビは穴が下にあるタイプで…」
特に困るのは:
- 黒いテレビに銀色の金具
- リビングの正面から丸見え
- 「思ってたのと違う…」
🔧 トラブル2:「ビスが届かない問題」
テレビの下から固定用ビスを留める時…
普通のビス: 長さ足りない😭 長〜いビス: M5サイズの特殊品が必要 でも: 「下向きにしたいからビスが邪魔」
ドライバーが届かない!
これ、DIYでやってる人は「なんで???」ってなりますよね(´Д`)
🔧 トラブル3:「ガタつき防止ができない問題」
穴が上の方にあるテレビは、下側の固定が重要なんですが…
長いビス使用: テレビを下向きにできない 短いビス使用: 固定が不十分 板挟み状態: どっちを取るか悩む
メーカー別「穴位置」傾向〜プロの経験談
これは私の施工経験による傾向です(100%ではありません)
穴位置「中央」派
ソニー BRAVIA
- バランス良好
- 施工しやすい
- お客様の満足度高い
パナソニック VIERA
- 安定感抜群
- 金具が目立たない
- プロ好み
穴位置「上寄り」派
東芝 REGZA
- テレビに厚さがあり、あんまり真っ直ぐにならない印象
- 工夫次第でカバー可能
LG系
- スタイリッシュ
- でも下側の隙間が気になる
- 固定に工夫が必要
サムスン系
- デザイン重視?
- 施工は少し大変
- 慣れれば問題なし
穴位置「下寄り」派
シャープ AQUOS
- バリエーション多い
- モデルによって違う
- 事前確認必須
対策方法〜プロはこうやって解決してます
🛠️ 対策1:事前の穴位置確認
確認作業:
- メーカーサイトで仕様確認
- 店頭で実物チェック
- 施工業者に相談
- とにかく金具装着イメージを作り、正確なcmを測ること
🛠️ 対策2:金具の色を合わせる
黒いテレビ: 黒い金具を選択 白いテレビ: 白い金具を選択 見えても目立たない工夫
🛠️ 対策3:特殊工具の準備
長いビス: M5×30mm以上を準備 角度付きドライバー: 狭い場所でも作業可能 プロの道具で解決
🛠️ 対策4:設置位置の微調整
少し高めに設置: 金具が見えにくくする 角度を考慮: 見る位置から金具を隠す 経験と技術でカバー
DIYで挑戦する人への注意点
DIYで壁掛けテレビに挑戦する方、多いですよね〜
でも、この「穴位置問題」知らないと…
よくある失敗パターン
- 金具購入後に「合わない」と気づく
- ビスが足りなくて中断
- ガタつきが直らない
- 見た目が想像と違う
DIY成功のコツ
- 事前の徹底リサーチ
- 余裕を持った部材購入
- 複数パターンの想定
- 「無理かも」と思ったらプロに依頼
安全第一で楽しいDIYを!
お客様の実例〜こんなことがありました
📺 Case1:65インチLGテレビのお客様
お客様: 「金具が見えるのが嫌なんです…」 対策: 黒い金具に変更+設置位置を5cm上に 結果: 「これなら満足!」
📺 Case2:75インチ東芝REGZAのお客様
問題: 固定用ビスが届かない 対策: 特殊な長いビス+角度付きドライバー 結果: 「プロに頼んで良かった」
📺 Case3:DIY失敗からの依頼
お客様: 「自分でやったけど、ガタガタで…」 問題: 穴位置を理解せずに施工 対策: 最初からやり直し 結果: 「最初からプロに頼めば良かった」
業界の今後〜改善されるのか?
正直に言うと…改善は期待薄です( ̄▽ ̄;)
理由:
- メーカーそれぞれのデザイン戦略
- 技術的な制約(基板配置など)
- コスト的な問題
- VESA規格自体は「間隔」のみの規定
つまり、この問題は当分続きそうです。
だからこそ、経験豊富な施工業者の価値があるんですよね〜
まとめ〜VESA規格は便利だけど完璧じゃない
今日お伝えしたかったこと:
- VESA規格は間隔のみ統一
- 穴の位置はメーカーバラバラ
- 見た目や施工に影響する
- 事前確認が超重要
- プロの経験が活きる部分
「規格統一=全部同じ」ではない
これを知っているだけで、テレビ選びや業者選びの参考になると思います!
【おまけ】坂井の本音
実は、この問題でお客様に説明するのが一番大変だったりします(´Д`)
お客様: 「同じサイズなのになぜ?」 私: 「VESA規格は間隔だけで…」 お客様: 「???」
毎回、図を描いて説明してます😅
でも、こういう「細かい技術的な話」をちゃんと説明できるのが、プロの価値だと思ってます!
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